大学生3年生の時、「TALK YOUR DAUGHTAR」(88年発表)を聴いて
好きになった。ギタリストとしては、フェイバリット5本指に入るほど、
入れ込んだ。

大学後半は、ハードロックに飽きて、ブルーズを聴く機会が増えたが、
ホンマモンのブルーズは若干退屈に感じることもあって、夢中になれるもの
を探していた。

そこに「TALK YOUR DAUGHTR」のJAZZ風の音使いと若干スイングする
リズムを感じさせるギターにハマった。
相当な勢いでコピーした。


ROBBENさんの簡単な経歴は、
マイケル・ブルームフィールドに憧れて、ギターを手に。
(アメリカンですね、ブリティッシュな感じ、無いもん。)
ブルーズマンのバックギタリスト (ジミーウエザスプーン、チャリーマッセルホワイト)、
トムスコットとFUJIONバンド、ジョニミッチェル、ジョージハリソンのバック、
マイルスデイヴィスのツアーギタリストにも抜擢されている。
日本の渡辺貞夫さんのバンドにも。
変わり種では、KISSのレコーディングギタリスト(ゴーストギタリスト)も。

セッション系やレコーディングゲストの類は多すぎて、フォローしきれない。


で、その芸歴の集大成でソロデビューしたのが、
「THE INSIDE STORY」(邦題 ギターに愛を:写真下右)
その次(セカンド)が「TALK TO YOUR DAUGHTER」 下左)

ロベン

この2枚、左はブルーズ調の曲、右はFUJION風の曲が中心ですが、
ギターについては、ブルージーなフレーズを「しなやか、スムーズに」
「やや洒落た」音使いで、弾いている点は同じ。
 流麗なフレーズとブルージーな「タメ」の効いたフレーズの対比が見事。
 時折、炸裂する「アウトフレーズ」(ワザとスケール外す)のスリリングさも特別。
(この2作では、アウトフレーズは少ないか)
「TALK TO YOUR DAUGHTER」 の曲はほとんどコピーに取り組んだ。
インスト曲「REVELATION」は凄く練習してバンドでやったのは、いい思い出。
名曲「AIN'T GOT NOTHING BUT BLUES」 コピー開始以来、実に26年
を要した。(最近、ようやくできるようになった・・・とは言っても大筋コピーで、
完コピは無理)この曲が、自分なりに昇華し、プレイ出来るようになったのは、
すごくうれしい。できれば、バンドでやりたい。ドラムが難しすぎる・・・・・。


ROBBENさんのコピーは凄く勉強になった。
具体的には、フレーズストックが増えた。
選ぶ音やスケールのバリエーションが増えた。
耳と左手の訓練になった気がする。
(テンションコードやスケール)
左手フィンガリングでは、スライドとクオーターチョーク、半音チョーク
がいい感じ。
右手については、指弾きがうまい。ベックより上?(まぁ、好みによりますな。)
アドリブネタにマンネリ感がある方、おススメです。


ROBBENさんは、非常に多作な方なので、ハマったら、沢山の
作品がありますが、少し苦言を言えば、捨て曲があること。
上記2枚には捨て曲は少ない(とはいうものの、ある。)が、
ROBBEN名義のアルバムでも、半分ぐらい捨て曲ってのもある。
(と、私は思う。)
で、ご本人が多作なことに加えて、ゲスト参加や企画ものも
多く、ちょっと集めるのは大変。ですが、それなりに集めた。

で、上記2枚以外のおすすめ(写真省略)
①「MINOR  ELEGACE」(ROBBEN とJOE DIORIOの名義)
    基本的にジャズです。が、ロベンはブルーズミックスのフレーズ。
    貴重なため、高いです。(今は8,000円ぐらいか。)

②「CITY LIFE」
   もともとは、映画音楽とドラマー・GERRY GRANELLIのソロアルバムから
  ロベンの参加曲を編集したアルバムで、ロベン名義で売っている。
 (すごいメンバーです。)
  いろんな値段で売っているので、高値掴みしないように。
  (2,000~3000円で手に入る.2万以上で売ってるケースも)
  ドラムソロとギターソロを同時にやっているようセッション曲が
  かなりスリリング。マニア向け。(私は、凄く好き)

③フォードブルーズバンド名義のもの。
   ロベンフォードの兄弟で編成されたオーソドックスなブルーズバンド。
   5枚程度出回っている。ファンなら、それなりに楽しめる。



最近のモノ
 ロベン2
< 左> 昨年(2014)の「A DAY IN NASHVILLE」
 快作。アーシーなロックサウンド。良くまとまっていて、捨て曲なし。
 ギターも好調。
<右>最新作 「INTO THE SUN」
  3月31日発売。買ったばっかり。
  今回は、女性コーラスも入れた南部サウンド。これまた快作。
  ちょっとソウルっぽいか?
 
この2作は、共にいいです。アルバムから浮いてしまう捨て曲が見当たらない。
 ギターに関しては、JAZZっぽい音使いが減ってきてブルージーさを
 増している。けど、重くない。今後はこの方向かな。
 ギタリストよりもアーチストとしての作風になってきてます。

この人、よくラリーカールトンと比較されますが、
ラリーがこの人を真似た。
はっきり言って、ブルーズ系もJAZZ系もロベンが格上。
レベルが違いますね。
一緒にやってるライブ盤、ツマラン。
ラリーと一緒はアカン。
 

そういえば、
私は、ROBBENさんのコンサート3回行きましたが、
うまいですわ。カリスマ感すくないけど。唖然とする巧さ。
初めて見た時は、竹田和夫さん(元クリエーション)がゲストで、
ギターバトル(セッション)してましたが、勝負にならず。
<竹田さん、凄く緊張されていて、気の毒なぐらい>

この人のネタは、他にもありますが、
このへんで。

閲覧数多かったら、また。