大物ミュージシャンのリマスターものが活況にある。
ロックおじさんには、うれしい。
単に音源のリマスターだけでなく、蔵出し未発表音源や人気ブートレグの正規発売も絡むため、無視できない。
「未発表モノ」をオマケに、場合よっては、「未発表モノ」がメインとして、高価な値段で発売するターゲットは、私のようなロックオヤジである。通常ラインの名作は、既にユーザーに広く行き渡り、値段も廉価となっていて、新たな需要を効率的に追加するには、小金をもったオヤジは格好のターゲットだ。
今をときめく売り出し中のミュージシャンの場合、CD売上枚数やダウンロード数を稼ぐために、高額な単価をつけることは、控える。(コアなファン向けの「初回限定」ヴァージョンもあるけど)
往年の大御所バンドの場合は、枚数やダウンロード数など関係なく、要は「売上金額」であるために、なお一層高くなる。困ったもんだ。

どうもこの手の商売では、ストーンズの「蔵出しモノ」が頂けない。
高いのだ。ロック雑誌を賑わした「スティッキーフィンガーズ」の蔵出し未発表ヴァージョンとライブは、かなりの評判だ。なんといっても、絶好調のミックテイラーが活躍する71年のライブCDを含んだデラックスヴァージョンは、約2万円だ。これってLPもついてるんだよ。LPいらないよ。LPいらないから、CD3枚だけで売ってよ。って感じ。
ZEPのリマスターが完結するが、どうも未発表テイクがつまらん。けど、音は良くなっているし、値段も常識の範囲内だ。ペイジはケチといわれているが、ミック(ジャガー)のほうがビジネスマンじゃねぇの。

リマスターモノで、素晴らしく音が良くなったのは、ビートルズ。買い替える価値があった。
まだ、全部は買い直していないけど。ドラム・シンバルの質感や各パートの分離がいい。クリアな分、ボーカルやリード楽器のエコー効果も上がっていると思う。

前回の「SOMETHING」に続き、また「ABBEY ROAD」から、おすすめの題材をご紹介。
ビートルズ(アビロド)

写真は、アビーロード(2009年リマスター盤)のCD封入写真です。

今日は、「POLYTHENE PAM」!じゃ。
これ、昔から、大好き。B面でこれが出てくると、「ハッ」とする。
リフは、簡単!でも、カッコいい。ジョンのボーカルのキレがいい。リンゴのドラムパターンが面白い。

こうした曲におけるジョンのボーカルは本当にカッコいい。
ジョンは、チャックベリーについて、「(詩)言葉のリズム感が天才的」と言ってましたが、この点はジョン自身がすごいですよね。声質と滑舌の鋭さがハイテンポなビートを一層カッコよくしますね。これは、ジョンとディランが突出してます。ジョンはデイランを意識したとの話もあるけど。他に発声の特徴でカッコいいと感じるのは、ロビンザンダー(チープトリック)。滑舌鋭いし、発生の瞬間の「絞りだし」が、カッコよさ満点です。

で、「POLYTHENE PAM」ですが、
ギターリフは例によって、「ジャン・ジャン」うたうと、
ジャーン、ジャーン  (ン)ジャ・ジャ・ジャ・ジャン
D            A             (・) E・E・E ・E   の繰り返し。すべてローコード。
歌メロもこのまま繰り返しで、そのあとは、

                                                 ポリシパン   イエーイエーイエー
G・・・・・・B7・・・・・・C・D・E        C       D      E  
(タブ譜面なし、教則本にのってるベタなコードでOK)
簡単で、カッコええ。当分、楽しめます。

この曲のエンディングには、メドレーでポールの「シーケイムインスルーザバスルームウインドウ♪」がカブって入ってくるけど、ジョンとの声質の対比もあってこれまたカッコいい。同曲(シーケイムバス~)のジョージのオブリガートもいい。アビーロードってコピーしたいフレーズやコードアレンジの宝庫なんだよね。
「オクトパスガーデン」におけるジョージのホノボノ間奏なども流石。ラストの3人のギター合戦もコピー甲斐あります。いや~、アビーロードってすごいわ。やっぱ、ビートルズは無敵やね。50年の人生でこれほど聴いたアルバムはない。ZEP、JIMIでもこの半分ぐらいだろうなぁ。今後もちょこちょこコピーして、いつかバンドでB面やりたい。
一緒にやる人、おらんかー?

今日はここまで~す。