デビューシングル「ヘイジョー」、セカンドシングル「パープルヘイズ」に続くサードシングルです。
「Little Wing 」と同様に、ギターのコードバッキングがカッコいい、でもLittle Wingよりシンプルで簡単です。Little Wingは、TAB譜面が取り上げられること(雑誌や販売譜面)が多いのですが、The Wind Cries Maryはそうでもないですね。地味だから?ですね。

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「The Wind Cries Mary」におけるジミのギタープレー



この曲は、ジミヘンがファンであったボブ・ディランの影響がコード進行等に出ていると思います。アコースティックギター一本で演奏したら、ディランのセカンド「フリーホィーリン」や「アナザー・サイド・オブ」に入ってそうな感じになると思います。

この曲でもジミヘンは「コード崩し」とも呼ばれるコードバッキングをサラッとやっています。コード崩し」はちょっと複雑なイメージがありますが、複数曲コピーすると、R&Bギターの応用であることが判ります。また、一定の規則性やジミが好む特定の音も、わかってきます。(「その3」に詳しく記載しています。)


ジミヘンのコードフォーム


ジミヘンがコード崩しを用いる時のフォームの特徴として、「人差し指セーハ」をあまり使わないこと、その変わりに、親指で6弦、時には5弦も押さえるネックを握り込むようなフォームを使うことがあります。このフォームによって、コードのルートを親指で押さえながら、他の指で、アルペジオ+α(3rd、4th、9th)の音・ポジションをフォローしています。その意味で、このフォームをマスターすることが必須となります。

このフォームによるバッキングを用いた曲としては、一番とっつきやすいと思われる、この曲、ジミヘンのコピーの基本、スタートとしておすすめします。

ギターソロのポイント




この曲のギターソロは、コード進行に沿って、コードトーンを追ったアレンジメントソロになっています。コード崩しを手法も用いながら弾かれていて、覚えやすい歌うようなメロディに魅力があります。また、歌のコード進行とギターソロのコード進行が異なることで、ギターソロが地味でも際立つ構成になっている点も魅力です。そうした仕組みによって、弾き語りギター1本で演奏してもそれなりにカッコがつくところもイイです。(そう言えば、エリックジョンソンはライブでピアノの弾き語りでやっていました。)

初期は、ライブで定例的に取り上げていて、ストックホルム、モンタレー等のライブで聴けます。
Stages by Jimi Hendrix
Jimi Hendrix






Live in Monterey
Jimi Hendrix
Sbme Special Mkts.
2014-03-18



その2に続きます。