スコーピオンズとマイケルシェンカーがらみのライブCDをご紹介

マイケル

まだ、ヘヴィーメタルという言葉・ジャンルが一般化する前のハードロックライブの名盤。
ヨーロッパのなんとなく暗い雰囲気なんだけど、覚えやすいメロディー。
その後のヘヴィーメタルほど重くないことが、重要なポイントかな。


「Tokyo Tapes」


Tokyo Tapes
Scorpions
まだ、ビートルズとクイーンぐらいしか知らなかった中学生前半、兄の影響で聴いた。クラウスマイネは歌が上手いなぁ、ギターもカッコいいなぁと思ったものだ。
後にギターを始め、このアルバムのコピー譜を買ったが、難しくて全然できなった。
今は音源も楽譜も持っていない。どっかいっちゃった。
「ハウンドドッグ」「ロングトールサリー」などのR&Rもよし。
「荒城の月」も良し。「ロボットマン」「ピクチャードライフ」「オールナイトロング」・・・
カッコいい。バラードは個人的にはちょっと退屈だけど。
ギターのウリロートは縦横無尽に弾きまくる、その後、ジミヘン技を連発していることに気付いた。
一方でスタジオ盤には、夢中になることがなかったなぁ。

「UFO LIVE!」




UFO ライヴ
UFO
マイケルシェンカーだけ、ドイツ人だと思う。初期の「現象」はイギリスのバンドっぽい暗さもあったが、米国で売れて、洗練されてきた印象。その絶頂期の米国ツアーのライブ。ベスト盤的な選曲で名盤と評される。
シェンカーは、この頃が若さゆえの勢いあっていい。フィルモグも声が出てるし。
有名な「ロックボトム」は、ソロをシェンカーが「長すぎで緩慢」を理由に録り直しを申し入れたが、却下され、そのまま発売された経緯。それが結果的に良かったとの評判多いが、私はスタジオ盤の方がいいと思う。ご本人の申し出通り録り直せば、もっと緊張感のあるモノになったのでは?一方で「ライツアウト」は、ブチ切れ弾きまくりは、ナイス。

以上、2作とも、曲数が多く、だらだら長い(ディープパープルみたいな)ソロが少ないので、聴きやすいライブ。

さて、余談。
故コージー・パウエルは、後年、MSGの武道館ライブを名盤として自らの名演・バンドの名作としているんですけど、そんなにいいかね?MSGは、コージーもシェンカーも若くして「第二の職場、定年出向」(コージーはジェフベックグループ、レインボーの後、)状態にあり、熟練はあるもののライブの勢い、緊張感がない、と感じますけど、どうでっしゃろ?この来日の時代は、有名外人バンドの来日公演をNHK-FMで放送することが、わりとあって、MSGも放送された。その時、「え~、こんな出来なの?」と思った記憶がある。それに比べたら、アフレコでいろいろ良くしてあるんだろうけど。

「飛翔伝説」


One Night at Budokan
Michael Schenker
Chrysalis
2008-12-01

まぁ、ハードロック・メタルは、80年代以降、有名バンド間で、メンバーシャッフル・関連会社状態で、それが、自らつまらんバンドにしてしまう要因となったんじゃなかろか?

一番、笑えるのは、イアンギランがブラックサバスに入ったことですな。もうダメ押し。

それとは全く関係ないが、マイケルシェンカーは、熟年になって、まさに復活!!!するのである。

「マイケルシェンカーフェスト」


Michael Schenker Fest
Michael Schenker

年をとったシェンカー、円熟のテイストを散りばめながら縦横無尽に弾きまくる。往年の名曲も生き返るほどのギタープレー。歴代のヴォーカリストを一挙にゲストに招いても、シェンカーのスターぶりは、各ヴォーカリストを軽々と圧倒している。一時期太ったが、この頃は若い時並み、またはそれ以上に痩せて、ロックギタリストの風貌を取り戻し、華麗なプレーが映像でも楽しめる(DVD別売りあり)往年のファンなら必聴・必見であります。