ジェフベックは、ミュージシャンからの人気も高いため、参加要請が多いのか、本人が「出たがり」なのか、ゲスト参加音源がけっこうな量、あります。その出来は、その時々でいろいろ。自身名義の作品を超えるプレーはないものの、基本的に出し惜しみをしないプレー姿勢なので、ファンには十分楽しめるものもあります。大まかなジャンルに分けてご紹介します。

1.ジャズ・フュージョン

ベックが「Blow By Blow」以降、ジャズフュージョン畑に片足突っ込んでいた関係で、幅白いジャンルのミュージシャンと交流があります。

John McLaughlin(ジョンマクラフリン)


ベック自身がファンを自認するごり押し系速弾きジャズギタリスト。ロック系ミュージシャンとも親交がある。
Promise

1曲目「Django」名曲。ベックの客演モノのなかでも屈指の出来。ベックとマクラフリンの掛け合いもある、華のある展開になっている。
マクラフリンのギターは、いつもより丸い音でフレージングはヤンハマーみたい。ベックは指弾き+アーミングの独特な世界。トニーハイマス(Key)、ピノパラディノ(B)マークモンデジール(Ds)この曲のためだけに買ってもいい。
他の曲もゲストが多く、曲も多彩。スティング、パコデルシア、アルディメオラ、高橋真梨子(?)など。中古盤なら、たたき売られています。


Eddie Harris




ロンドン・セッションズ
エディ・ハリス(el-ts、el-tb、el-sax、el-tp、p、vo)
ワーナーミュージック・ジャパン
ハリスは、純ジャズメンであるが、それほど有名ではないが、唯一の名曲「FREEDOM JAZZ DANCE」の作者として有名。(マイルス評で有名なジャズ評論家中山康樹さんによれば、三流ジャズメンらしい)。残念ながらFREEDOM JAZZ DANCEは収録されていない。(マイルスデイヴィスも同曲をアルバム「MILES SMILES」で名演。)
本作は、ハリスと英国のロックミュージシャンによるセッションで、アルバートリー、クリススクワイア(B)、イアンペイス(Ds)、アランホワイト(Ds)、スティーブウインウッド(K)、そしてジェフベックが参加。ベックのジャズロックフレーズの炸裂をきたいしたいところだが、リラックスした演奏に終始。悪くはないが、ベックのソロには、強い記名性は感じられません。安く国内盤が手に入ります。


Stanley Clarke

編集の都合で、下の方に記載します。


2.オムニバス・企画もの

ベックのプレーは、すこぶる個性的でキャラが立っている大物であるため、トリビュート等の企画ものにおいては、欠かせない存在。引っ張りだこなので、こうした客演も多い。

John Lee Hooker Tribute

 

フロム・クラークスデール・ヘヴン~トリビュート・トゥ・ジョン・リー・フッカー

トーキングモジュレーター的なワウを駆使したブルースギターが聴けます。
が、反復して聴くことは難しい・・・そういうブツ。マニア向け。


 Legacy of Sun Records


Good Rockin Tonight: Legacy of Sun Records

サンレコードに在籍したロック・ブルース・カントリー系ミュージシャンのカバー企画。大スター終結のオムニバス。
ベックは「ミステリートレイン」でロックロールギターでレスポール(ギタリスト)のシグネチャーフレーズを披露。ジミーペイジ&ロバートプラントがセットで参加している点も貴重、クラプトン参加しているので、3大ギタリストそろい踏み。(ただし、一緒に演奏はしてない。)その他は、トムペティ、ディラン、ポールマッカートニーなどの大物も参加。


Honey Drippers 

Honey Drippers Vol.1 by Honeydrippers (1992)
ロバートプラントが主体となった価格で、いちようバンド名義の作品。企画ものではめずらしく大ヒットを記録した。ジミーペイジとジェフベックが参加していることも大いに話題となった。ペイジとベックはそれぞれのらしさが楽しめる。ロバートプラントの道楽的企画が当たった好企画。
ところで、Vo.2はいつになったら出るんじゃ?でないよな?。出してほしいけど。



Jimi hendrix Trbute

Stone Free: Tribute to Jimi Hendrix
Jimi Hendrx
トリビュートにECとベックが参加。ECに「ストーンフリー」を取られたため、しょーがーねーなーと「マニックデプレッション」を弾いたらしい。
その後、ライブでも採用してた様子。
ECもベックも、アグレッシブなプレーでジミへトリビュート。

Mery Axmas


Merry Axemas by Various Artists, Kenny Wayne Shepherd, Eric Johnson, Jeff Beck, Brian Setzer, Jo (1997-10-14) 【並行輸入品】
Kenny Wayne Shepherd, Eric Johnson, Jeff Beck, Brian Setzer, Jo Various Artists
ベックは「Amazing Grace」、後の「Over the Rainbow」と同様のプレー。
この企画で、「エモーション&コモーション」の企画を思いついたかな?





3.大物ミュージシャンのソロアルバムへの参加

ご承知に通り、ベックはミュージシャンからの人気が絶大であり、ロック系のバンドマンがソロアルバムを出すときには、「お願い、記念に参加してください」みたいな客演が多い。玉石混合であるが、ソロアルバムを出す側のミュージシャンは、(妙な企画ものに比べると)気合十分なので、良い作品もあります。

JOHN BON JOVI



ブレイズ・オブ・グローリー


個人的にはえー?これ買うの?と思いながら、ベックが出てるので
買った。弾きまくり。ベックも弾きまくるぐらいしか、アイディアが浮かばなかった?のだろう。Bonjoviとベックが好きな人には、天与の品。



George Martin



In My Life


1曲だけ「A Day In The Life」のインストでリードギター。
「サージェントペパーズ~」収録のオリジナルとほとんど同じに聴こえるオーケストラをバックにベックが奏でる。ギターマガジンにTABが載っていたが、レギュラーチューニングで採譜してあったけど、これは半音下げが正解。
この後、ベックはライヴでもこの曲を披露することが多いが、このヴァージョンは素晴らしく、これをライヴで超えることはできない。(個人的には、他の曲はあまりいいものは収録されていない、と思います。)



Cozy Powell



Tilt


コージーの2枚目ソロでベック参加が実現。
ゼアアンドバック用の曲で、ボツにした曲をコージーに提供した?とされる。
2曲。ま、たしかにそんな曲。
「Hot Rock」では、ベックらしいアドリブやアーミング、コージーの彼らしいドラミングが聴けてうれしい。

Very Best of Cozy Powell
Cozy Powell
上記の曲は、こっちでも聴けます。


Stevie Wonder


Talking Book


名盤。
ベックが参加していなくても、当然に名盤。ベックは、BBAの「迷信」を書いてもらったお礼に参加したが、スティーヴィーワンダーもこのアルバムでレコーディングしていることを知って、憤慨した・・とか。それでもベックはきっちり仕事をして「Looking For Another Pure Love」で天性のオブリガーとソロ、短いけご流石のいい味だしてます。

Tina Turner



Private Dancer


これも名盤。プロデュースはマークノップラー。80年代サウンドがやや気になるものの、曲群がいい。ベックは、アルバムタイトル・バラード曲と「Steel Claw」(ベックのこと?)に参加。2曲でベックらしい素晴らしいソロが聴けます。

Mick Jagger



She's the Boss


これも80年代サウンド満載。んー・・・。
今聴くと、キツイぞ、このサウンドは。ただし、ベック好きはかなり楽しめる。「ハードウーマン」のベックの間奏はTwinsの「I'd Die For This Dance」と同様の得意技「サックスのようなギター」が泣かす。ほぼ全編でオブリ&ソロが展開される。

Primitive Cool
Mick Jagger
セカンドソロにも懲りずに参加。
「スローアウェイ」聴くと東京ドームを思い出す。
だけど、ギターは何故かサトリアーニだった。
ファーストよりもベックの露出は減りましたが、曲はこっちが充実かな。
ま、共演の記念品みたいなもんですが、それなりに楽しめます。

Roger Waters



Amused to Death


ギタリストに強いこだわりがあるロジャーが、ギルモア率いる新生(当時)ピンクフロイドに対抗して、ベックを呼んで作ったソロ。これ以前にクラプトンを呼びつけたこともある。ベックはまじめに弾いて、作品に貢献。リリカルなフレージングは一聴の価値あり。アルバム全体はピンクフロイドの「ファイナルカット」に近いかな。


Paul Rodgers

Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters

ブライアンセッツァー、デヴィッドギルモア、スティーミラー、ブラインメイ
スラッシュ、ニールショーン、ゲイリームーアいろいろ参加したブルースアルバム。
その後、ポールロジャースは「ギタリストには、2つのタイプがいる。ジェフベックとそれ以外だ。」との問題発言の発端となったアルバム?
これに参加した人たち、さらにジミーペイジ、のちに共演するブライアンメイに失礼やんか。困ったヤツ。それはさておき、全然期待していなかったスラッシュのプレーがいい。



IMG_2072












Brian May


アナザー・ワールド

ブライアン・メイ印のギターサウンドで埋め尽くされた作品の中で、1曲だけ、ベックとブラインの共演がある。流石のプレーではあるが、そのためだけに買うには覚悟を要す。




Buddy Guy



Damn Right I've Got the Blues


バディガイの80年代の名盤。この後、ロック色をどんどん強めるが、これはまだブルースとロックの共存が聴ける(・・ような気がする)
ベックは名曲「マスタングサリー」で、ブルースとはかけ離れたフレーズで貢献。ベックが参加していなくても名盤。クラプトンも参加。


4.チャリティライブ


Secret Policemans Concert
Various
新品は品薄。クラプトンとの共演。PAF付テレキャスター「テレギブ」の音が素晴らしい。「哀しみの恋人たち」「ファーザーオンアップザロード」「クロスロード」最後の共演者全員の「アイシャルビーリリースト」でもベック&ECの掛け合いがいい。ベック、クラプトン共にのびのびとプレーしていて、後年の共演を含めても、これは、ファン必聴の逸品。中古でも発見したら、買っておくことをお薦めします。DVDもありますが、演奏が短縮編集されていて、ちょっと残念。
シークレット・ポリスマンズ・ロック・コンサート [DVD]
ジェフ・ベック
日本コロムビア
1998-12-19



The Arms Benefit Concert
Eric Clapton & Friends
3大ギタリストの共演で有名なアームズコンサートのCD、これは海賊版風。だけど音はOK。ベックは、珍しく「ハイホーシルバーラニング」でボーカルを披露。またライブ音源としては貴重な「The Pump」も演奏。このプレーがけっこうイケてます。全体の企画の記念としても貴重。


ハーフオフィシャルCDも発売された☟
The A.R.M.S. Concert 1983
Jimmy Page/Eric Clapton/Jeff Beck
Alive The Live
2019-10-19


アームズ・コンサート ~三大ギタリスト夢の競演~ [DVD]
エリック・クラプトン
バップ
2004-03-24


5.ジェフベックの客演を集めた企画CD

さすが、ジェフベック、こんな企画ものも販売されているんです。


ロックン・ロール・スピリット Vol.2


下記の①~⑤がまとめて収録されている便利な逸品。
新品はかなり品薄。今なら600円程度の中古がアマゾンマーケットプレースに。廃盤になっているマルコムマクラレンのソロアルバムの2曲も収録。






Get Down in the Dirt: The Complete Upp

Upp


上記のJimmy Copley が在籍したバンド。当時ベックが肩入れ、プロデュースを担当。一部でギター客演。今聴くと、時代を感じてしまう。
ベックらしいプレーも出てきますが、マイア向け。しかし、ベックのうまさは光るプレーでもある。



ジェフ・ベック・バンド

UPP


「ジェフベックバンド」ってのは、名に偽りありで、JAROに告発すべし。
上記①のさらにアウトテイクみたいなモノも含めた編集盤。①に加えてさらに購入する必要はありません。(買ってしまったワシの証言)




Journey to Love

Stanley Clarke


スペーシーなフュージョン。
ヤンハマーも参加。
「ワイアード」の世界を期待すると、ちょっとコケる。スタンリークラーク本人を好きでないとちょっとキツいのではないか?ベックのプレーは無難。





BOX OF FROGS

BOX OF FROGS


元ヤードバースのスター(ベック、ペイジ、クラプトン)以外が終結した夢をもう一度企画にベックが「しょーがねーなー」参加。当然、ヤードバースの方がいい。買うのは度胸が要ります。





Twins

Twins

[CD]

3曲、ベック節が聴ける。
1.「The Stumble」(フレディーキングのカバー)
2.「The Train Kept A Rollin」
3.「I'd Die For This Dance」(名曲)
3は名演。Vo、ニコレットラーソン、ベックの間奏はコンパクトだけどサックスのようなフレージングが素晴らしい。



第1期JBGがそのまま参加。
タイトル曲のイントロギターは、まさに第1期JBGレスポールの音。
曲もいい。





最後は、上記のUPPのドラマーのソロアルバム

Jimmy Copley & Friends


Slap My Hand


雑誌のレビューでベックの客演が素晴らしい!と書いてあり、買ってしまった。「Everyday I Have Blues」は中々良い。例によってアーミングが冴える。
「J Blues」は完全に遊び。「All Shook Up」のカントリータッチの遊び。
ベック本人は楽しいでしょうけど、企画がお遊び的。わりきって楽しみましょう。

おしまい。