ビートルズがビートルズであることを証明した傑作
レコードジャケットの芸術
カバー写真の顔、ジョンが大きめなのが気になる。この頃は、ビートルズ全体に対するジョンの影響力が大きかった証か?多分、考え過ぎだと思う。このジャケットは有名で、後続のバンドがか真似したジャケットが多く出た。この写真をとったのは、ロバートフリーマン。ビートルズと共に仕事するまでは、キャノンボール・アダレイ、ディジー・ガレスピー、エルヴィン・ジョーンズ、コールマン・ホーキンス、ジョン・コルトレーンなどジャズメンの写真を主に撮っていたらしい。フリーマンに目を付けたのはブブライアンエプスタイン。フレーマンは本作から66年の「ラバーソウル」まで、オフィシャルカメラマンとして活躍した。フリーマンは、メンバーは、ビートルズの元メンバー・スチュアートサトクリフの彼女・アストリッド・キルヒャーがハンブルク期に撮った写真からインスピレーションをとるように頼んだ逸話もある。このジャケットに関し、ポールは、リンゴの写真が他のメンバーよりも一段下がったところにあることを不満とした。ジョージは後年「『プリーズプリーズミー』のカバーはガラクタだった。これは、芸術的・・」との評価していた。一方でレコード会社(EMI)は、当初「メンバーが笑っていない」ことにに難色を示していた・・など、話題もりだくさんなジャケットだ。
Beatles
Capitol
1991-07-20
デビュー作とセカンド作の間で、これほどの成長が著しいバンド、他に知らない。しかも、「プリーズプリーズミー」は当時は衝撃的で常識を塗り替える新人バンドのデビュー作であったのだ。それを、たった8ケ月で、大きく上回る内容に仕上げた作品だ。あ、そうだ、ボブディランも差が激しいな。セカンドの1曲目は「風に吹かれて」だもんな。ま、ディランは一人シンガーだから。有名バンドでは、思い当たらない。作品を発表する度に、ファンを驚かせたZEP、フロイドも、対ファースト比で、セカンドは成長度合いは、ここまでではない。(異論もありましょうけど)
ビートルズのデビュー盤が駄作だったわけではない。(ディランのデビュー作も駄作ではないが、際立った個性は薄いか?)
「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」のオープニングは十分衝撃的だ。今聴いても、十分カッコいいオープニングだ。
しかしながら、このセカンドのオープニングの破壊力は、それを上回る。
「It Won't Be Long」の騒々しいボーカル・コーラスが始まった瞬間にリスナーは、ビートルズワールド引きずり込まれる。この曲で、ビートルズ独自の「イエー!イエー!」サウンドを確立したのだ。
ビートルズの音楽は、当時はかなり騒々しい、激しい音楽と位置づけされた向きもあったという。
今では、考えられないが、当時、この『イエー!イエー!(サウンド)』は、素っ頓狂で、意表を突いた十分ハードな音楽だったのだ。ディープパープルの「スピードキング」、レッドツェッペリン「グッドタイムズバッドタイムズ」あたりも衝撃あったろうが、より多くの人が発狂、熱狂できるこの『イエー!イエー!(サウンド)』には敵わないのだ。
どうでもいい事かもしれんが、セックスピストルズの衝撃なら同等かも。ピストルズは、意図的に衝撃性を作ってるからねぇ。
話しを戻して、2曲目「All I've Got to Do」
ジョンの「クール」でありながら、「ソウルフル」という相反する賛辞を獲得する曲とヴォーカル。
カッコイイ。素晴らしい。この声だけで、ごはん3杯イケますな。
で、3曲目「All My Loving」である。
これまた「It Won't Be Long」と同様に、イントロなしのヴォーカルスタート。いきなりのフックスタート。ジョンの3連カッティング、ジョージのカントリーポップ風間奏、すべてよし。
ここまでの3曲で、既に昇天である。
たった3分弱の曲ばかりだが、その完成度はすごい。
秀逸な楽曲群と卓越した演奏
デビュー作とセカンド作の間で、これほどの成長が著しいバンド、他に知らない。しかも、「プリーズプリーズミー」は当時は衝撃的で常識を塗り替える新人バンドのデビュー作であったのだ。それを、たった8ケ月で、大きく上回る内容に仕上げた作品だ。あ、そうだ、ボブディランも差が激しいな。セカンドの1曲目は「風に吹かれて」だもんな。ま、ディランは一人シンガーだから。有名バンドでは、思い当たらない。作品を発表する度に、ファンを驚かせたZEP、フロイドも、対ファースト比で、セカンドは成長度合いは、ここまでではない。(異論もありましょうけど)
ビートルズのデビュー盤が駄作だったわけではない。(ディランのデビュー作も駄作ではないが、際立った個性は薄いか?)
「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」のオープニングは十分衝撃的だ。今聴いても、十分カッコいいオープニングだ。
しかしながら、このセカンドのオープニングの破壊力は、それを上回る。
「It Won't Be Long」の騒々しいボーカル・コーラスが始まった瞬間にリスナーは、ビートルズワールド引きずり込まれる。この曲で、ビートルズ独自の「イエー!イエー!」サウンドを確立したのだ。
ビートルズの音楽は、当時はかなり騒々しい、激しい音楽と位置づけされた向きもあったという。
今では、考えられないが、当時、この『イエー!イエー!(サウンド)』は、素っ頓狂で、意表を突いた十分ハードな音楽だったのだ。ディープパープルの「スピードキング」、レッドツェッペリン「グッドタイムズバッドタイムズ」あたりも衝撃あったろうが、より多くの人が発狂、熱狂できるこの『イエー!イエー!(サウンド)』には敵わないのだ。
どうでもいい事かもしれんが、セックスピストルズの衝撃なら同等かも。ピストルズは、意図的に衝撃性を作ってるからねぇ。
話しを戻して、2曲目「All I've Got to Do」
ジョンの「クール」でありながら、「ソウルフル」という相反する賛辞を獲得する曲とヴォーカル。
カッコイイ。素晴らしい。この声だけで、ごはん3杯イケますな。
で、3曲目「All My Loving」である。
これまた「It Won't Be Long」と同様に、イントロなしのヴォーカルスタート。いきなりのフックスタート。ジョンの3連カッティング、ジョージのカントリーポップ風間奏、すべてよし。
ここまでの3曲で、既に昇天である。
たった3分弱の曲ばかりだが、その完成度はすごい。
いったん、昇天しても、まだまだ快感はつづく。おそろしい。(笑)
カバー曲もファーストアルバムを大きく上回る出来である。
〇「Till There Was You」は、 まるで後年のポールが書いたような曲で、ポールのヴォーカルは自作のように歌いこなしている。ジョージのギターも大名演である。
〇「Please Mister Postman」 ファーストに入りそうなヴォーカルグループのような曲。中学生の頃、NHK-FM「軽音楽をあたなに」でカーペンターズヴァージョンと並べて初めて聴いた。
〇「Roll over Beethoven」
チャックベリーの曲については、BBCライブに「メンフィステネシー」「ジョニーBグッド」「キャロル」なども演奏・収録されているが、正規録音では、これと「ロックロールミュージック」を選んだことは、正解(なんとなく、そう思う。)
〇「Devil in Her Heart」 ジョージが選んだカバー曲。ちょっと意外。曲調からジョンの提案となんとなく思っていた。 オリジナルミュージシャンはかなりマイナーな人で、知る人ぞ知る曲らしい。
〇「Not a Second Time」 これは、ジョンのオリジナル。
ジョンが、「いいか!2度と言わせんなよ!」ってタンカ切っている不良ソングだと思っていたら、
「もう、勘弁して、2度とごめんだよ」という、まったく逆の泣きの歌だった。けど、素晴らしい。
〇「Money」 最後は、ファーストの「ツイスト&シャウト」と対になるジョンのシャウトソング。
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