アルバートコリンズとアルバートキング。
コリンズは、マスター・オブ・テレキャスター。
キング(芸名、本名はアルバートネルソン)は、キング・オブ・フライングV。
二人とも強烈な個性をもったギタリストでブルースマン。
論点をギター演奏だけに絞るが、2人とも極めて個性的。素晴らしき我流。

Frozen Alive
Albert Collins

オープンのFマイナーチューニングをカポつけて、
右手は指弾き。
このジャケットで見ると、9フレットあたりにカポつけてる。
マイナーのオープンチューニングにも関わらず、メジャー系のフフレージングに魅力がある。レギュラーチューニングでコピーするとちょっとやっかいな運指になる。
さらに、力強い指弾きに魅力あり、早いフレーズで指でスウィープするイメージで、リズム譜にできない引っ掛かりと突っ込みが絶妙。コピー不能な世界でありながら、影響力多大で、ロバートクレー、ロベンフォードは影響を公言している。YOUTUBEでレイヴォーン、ジミーヴォーンとの共演を見たが、コリンズの隣で弾くとヴォーン兄弟もコリンズのフレーズを意識したニュアンスになっているのがおもろい。
音はテレキャスの熱くてクールな?サウンド。カポで弦の張りが強くなった状態で弾いていることもサウンドに影響しているんじゃなかろうか?
この映像は、絶好調でCD発売してほしい演奏。ヴォーン兄弟を完全に圧倒しています。




Live Fabulous Forum 1972
Albert King

フライングVがブルースギターであること証明したサウンドクリエーター。
マホガニーの大きなボディーは、Fホールのない335みたいなイメージになるんかな?
左利きの名手。右利き用にレギュラーに弦を張ったギターを逆さまに弾く。
したがって、ほとんどのチョーキングは、引き下げの動作。このあたりが、フレージングに影響しているようで、コピーしてみると、「え?ここで2音チョーキングすんの?」ってな展開がある。
そう言えば、同様の弾き方をするオーティスラッシュも素晴らしいブルースマンなれど、ギタープレーについては正統派のフレージングで悪く言えば個性は目立たない。
このライブは、歪んだ音で、少ない音数でギンギンにドライブする冒頭曲が最高です。
みんな70年代になると歪むのね。