インフルエンザ闘病中は、体がだるくて、動きたくないので、
本読んだ。アマゾンで見つけたディラン本。評判がいいのでトライ。 
ボブ・ディラン――ロックの精霊 (岩波新書)
湯浅 学
この本で、新たに知った情報はそれほどない。
ディラン本は、けっこうな量を既に読んでるかんらなぁ。
ディラン伝記をはじめて読む人には、子供時代から、
ノーベル賞受賞前(この本の発米時点では候補にあがるに留まっていた)まで
簡潔に時代順に追えるので、いいかもしれない。

既に知っているワシにも印象的だったのは、
1.ロバート・ジンママン(誕生名)をボブ・ディランへ改名する経緯
2.マスコミ嫌いと数々の経歴詐称
3.80年代から90年代後半までの人気低迷期から
「Time Out of Mind 」 で完全復活する経緯

マスコミ嫌いは有名だ。
「ストリートリーガル」「武道館」頃のバンドにサックスを
大フィーチャーしたことについて。
あるバカ記者が「ブルーススプリングスティーンを意識したか?」の愚問。
これには、ディランさま、通例ならば、真面目に答えないところ
「俺が、(当時)50歳以下の連中の真似などするはずがねぇだろ!」と強く否定。
ホント、バカな質問で笑えた。ディランにしてみれば、ホントに気分が悪かったろう。


Time Out of Mind
Bob Dylan
一聴、地味な印象だが、よく練られた曲と演奏。
3曲目、4曲目はボニーレイットがカバー。目の付け所がいい。
ジャズ風の曲もある。次作、次々作、さらにテンペストまで
の4度目の黄金期に向かう重要作。


アマチュア時代から、デビュー後のフォークスター、その後のエレキ化、ロック化の
経緯は既にいろいろ書かれてきたが、今回気づいたことがある。
ディランはフォークシンガーとしてデビューする前からエレキギターを弾いていた。
その頃のヒーローは、ハンクウィリアムスとバディホリー。

そうか!バディホリー?
ピンと来た。

だから、ディランはストラト好きなんだ。
本には書いてないけど。

下記はロック化時(元々、ロックの人でたまたまデビューが
フォークだっただけ、つまり再ロック化が正しいか。)
ディランストラト
ほら。たぶんローリングサンダー期
ディランストラト3

さらにホラ。武道館ごろ?
Bob_Dylan_1978ストラト

たぶんネバーエンディングツアー
ディランストラト2

でも、テレキャスの方が似合うと感じるのは、ワシだけか?
ディランテレ

おしまい。