ボブディランが来日、フジロックフェスティバルに出演する。
高齢で大丈夫?って大きなお世話だが、くれぐれも気を付けてねって。

来日を記念して、雑誌ロッキンオンに「3万字インタビュー」が掲載された。
3万字読むために買った。

若いころのディランはインタビューで誠実に回答するケースは少なく、
気分次第ではぐらかしたり、わざとトンチンカンなことを言ったり。
フォークの王子がロック野郎に変貌、時代の寵児となったとき、
音楽マスコミに徹底的に叩かれた。その経験でインタビューは嫌いと聞く。

今回の3万字インタビューは、ユーモアをまじめながら、真面目に答えている。
また、すっかりおじいさんになったので、やや自慢げに語る場面も多い。
面白いところをネタばらしする。でもほんの一部。なんせ、3万字だから、
アルツハイマー気味のワタシには簡単に頭に入らないんよ(♡)D28B4631-1261-4A6D-9F03-911654EC642A
写真も借りました。

ネタどりだけじゃ、いかんので宣伝も(☟)
               rockin'on (ロッキング・オン) 2018年 06月号 [雑誌]
rockin'on (ロッキング・オン) 2018年 06月号 [雑誌]


質問:
「『現在生きている中でもっともも偉大な詩人』とヴァンモリソンが言ったことについて
そうした呼称を自分に当てはめることはありますか?」
ディラン:
「それは、俺の意識の中には、ある。明確な意思をもって詩人を志した自分がいる。」
 (インタビューの後半では、「なりたかったのはミュージシャン」との発言もあり)
「詩人はスーパーへは行かない。PTAにも参加しない。デモ行進にも参加しない・・・・
 大きな自己犠牲が必要なんだよ。」
同じようなことをキヨシロー(忌野)のインタビューで、読んだことあるな。
偉大な芸術家は、些末な日常に尽力してはならんらしい。




インタビューの最後で
「Idiot Wind」と「Joey」について、自画自賛している。ここは興味を持って読んだ。

Joey」は発表から、かなり後、グレイトフルデッドのジェリーガルシアから「やろう」と
言われ、実際にプレーして、素晴らしさに我ながら認識した。また今も輝きを失っていない」と。
実は、ワタシは、この曲が収録された大ヒットアルバム「Desire(欲望)」は、他の名作ほど好きではない。
そうは言っても名曲多く「ハリケーン」「イシス」「ワン・モア・カップ・オブ・コーヒー」
「サラ」などがあるが、それに埋もれていた感があるJoey」
ワタシ個人的には「Desire(欲望)」ではJoey」がベストトラックだと思っていた。
映画でも見ているように情景が浮かぶ詩。
本アルバムでは、バイオリンと女性ヴォーカル(エイミルーハリス)が大フューチャーされているが
ちょっと「やり過ぎ?」と感じる。でもJoey」ではそれもはまっていて、ドラマティックだ。評価のいまひとつの
ライブ盤「ディラン&ザ・デッド」本曲のライブがプレーされているので買った。
ディランのライブはこんなにあるんです。

Dylan & the Dead
Bob Dylan
Sony
2011-09-19






このアルバム聴いて、グレイトフルデッドも聴いてみた。
American Beauty
Grateful Dead
とりあえず有名なデビュー盤。
淡々と流れていくアメリカンロック。
なかなかよろし。キレイな曲多い。
ディラン&デッドみたいに、ガルシアにもっと弾いてほしいんだが。
ライブでも買ってみるか。


「Idiot Wind」は以前に当ブログに書いたので省くが、この曲の詩は、いくらでも湧いてくるとのこと。止められないほどらしい。それほどの怒りを歌っているのかも。
以前の記事→傑作「血の轍」と「イディオットウインド」
このインタビューの最後で、「イディオットウインド」も含めて、「・・・・俺の詩について分析しながら、作詞する連中・・云々...、俺の詩には勝てないんだよ。俺の詩には他の誰にもない勇敢さがあるのさ。」と。自身でわかってらっしゃる。

恐れ入りました。

おしまい。