アルバートキングを最初に聞いたのは、もう25年ぐらい前。
フレディキングは、70年代にロック化して、彼のオリジナルテイストを失ってしまったが、アルバートの場合は、むしろ70年代以降の方が彼の魅力がより強調されたように感じる。ライブを中心に聴いた。(⇔アルバートキングの初期を聴く


I'll Play the Blues for You

I'll Play the Blues for You

72年のヒット作。
タイトル曲は、看板曲のひとつ。もう1つの看板曲「Don't Burn Down The Bridge」も収録。この頃からアルバートのブルースフレーズの特徴的な節回しである強引な5度の展開も聴ける。なお、一部曲は(スタジオ?)ライブ。
通常、リマスター盤のボーナストラックはつまらん事が常だが、これは違う。
秀逸なアウトテイクでギターがさえわたっていたり、シングル曲「Angel Of Mercy」も追加収録していて、お得です。


live in the 70's 

live in the 70's
タイトルのとおり、70年代ライブ集。71年、72年、74年、78年の4ステージ。72年は、下のFabulous Forumとかぶる。編集であり、臨場感は途切れるところが、ちょっと残念。




Live Fabulous Forum 1972 

Live Fabulous Forum 1972
歪んだギターで全編アルバート節がドライブする素晴らしいライブ。
個人的にはこれがベスト作と思う。






Live: Charly Blues Masterworks 18



Live: Charly Blues Masterworks 18
Albert King
77年、スイスモントルーのライブ
ネット上では、69年との情報もあるが
どっちかな?
70年代にしては、ギターが歪がすくないような
きがする。これも好盤。



Live
Albert King
Rhino
1994-02-01
上記と同じ音源



Rainin in California



Rainin in California
Albert King
83年、カリフォルニアロングビーチのライブFM放送をLPレコード化したものを、そのままCDにしたと思われる。パチパチの雑音ある。が、しかし、けっこう良い。オープニング曲のインストは、アルバート抜きの演奏で、2曲目で大先生登場、その臨場感がいい。その2曲目は、「I Wonder Why」は、ヴォーカル最高。いつもより気合が入っている感じ。チョーキングのスクィーズ感も2倍増し。この1曲、最高。バックバンドも派手で、オルガン弾きまくり。オルガンソロの間も大先生は「がなる」ように鼻歌を歌っている。これがマイクに拾われている。
相当、ノッテますな。悲しい事に、後半、見せ場、聴き所が少ないんだよな。

In Session


In Session
Albert King
83年
やや緊張感に欠けるが、アットホームな
「師弟ライブ」として、楽しめる。



Live 69

Live 69
Albert King
これは、ちょっと落ちる。
ブートレグ臭が強く、
出来も今一つ。



余談:アルバートキングの愛器について

アルバートキングの愛器は、ルーシーと呼ばれましたが、それはBBキングのルシールとの対をねらったもの。特定の1本を指した毎賞ではないようです。一般に愛器フライングVとされますが、何本持っていたんでしょうね。(ただし、スタジオではストラトキャスターなども使用したようです。)

アルバートキングのギターサウンドを聞いていると、ボディに空間あるの?と思うことはありめせんか?ソリッドギターとはちょっと違うような音?と感じる時があります。
アルバート&V
これは、ネック指盤に「ALBERTKING」ってインレイがあるやつ。

フライングVは、オールマホガニーボディー(コリーナ材もあり)で、しかも、あの大きなV字型、この構造は、レスポールのメイプルトップ+マホガニーバックのボディとの比較において、トレブルが抑えられ、甘い音になると聞いたことがある。Vのイメージとは裏腹に、メロー&ソフト(?)なニュアンスになると。そのため、昔からブルースマンには人気があったそうです。(70年代後半から、ハードロックで使用され、そのイメージ強いけど。)その代表がアルバートキング。

おしまい。