コピーしたいフレーズが、なかなかマスターできない、「スゲェー頑張ったけど、結局、あきらめたわ。」この繰り返しはアマチュアギタリストの王道である。




そーか、そーか、王道か。じゃ、しょうがないな。

って、それダメでしょ?それじゃ、ずーと、その王道の堂々巡りでしょ。
ま、私も、それを繰り返しながら30年。

今回は、ちょっと効果がある練習方法(ビギナー編)、「遠回りでらくちん練習方法」

「遠回りでらくちん練習方法」とは


そもそも短期間で飛躍的に上手くなる方法なんて、おそらくないのである。
ここで紹介する「遠回りらくちん練習方法」は、ほんの少しの心持と練習テーマ管理で、ゆっくりだけど、右肩上がりで上達する方法、と思っている。これを必要としない、抜群のセンス・才能をを持っている人は、読まないで!ね。
なお、この「ゆっくりだけど右肩上がりの上達」の効果は、私がある!と思っているだけで、まったく検証されていませんし、他にいい練習は、ゴマンとあるかもしれない。いやいや、あるなら、教えてほしいぐらいです。

私の身近にいるビギナーさんには参考になるかも?と思って書きだしたので、お粗末ながら、掲載する。それに前にも書いたような気もなるけど、今回の方が、効果はあるような気がする。

なお、ここでいうマスターしたいフレーズには、フランクザッパ、スティーブヴァイみたいな超人間技レベルの音楽は当然に想定していない。ウェスモンゴメリあたりも論外。
「あのかっこいいフレーズを、サラっと弾けるようになりたい、けど出来ない。」
「何度か、決意したが、どーもうまくいかず、嫌になってんだよね。割とみんな涼しい顔で弾きやがって・・・」「どーも、運指が手になじまない、ノッテ弾けないフレーズ」そんなフレーズを、自分のものにするための、遠回り練習だ。
また、マスターしたいフレーズは、歌えるほど聴きこんでいる事が前提である。

あーぁ、前置きの方が長いね。


絶対マスターしたいなら、そのフレーズは、毎日弾くな!


どう?興味深いタイトルでしょ。
これは、⓵楽しく弾きながら練習することで、そのフレーズを、⓶きっちり確実に、自分のフレーズにするためである。冒頭の悪い「王道の堂々巡り」防止策である。若干、精神論入るから、覚悟願いたい。
横柄なパワハラ型の医者が言いそうな、患者への説教にこんな「迷言」がある。

「体温なんてな、毎日、計るから、熱出るんだよ!!放っておきな!」

これと雰囲気が似ている「毎日は弾くな!」には、ちゃんと論拠があるので、安心して下さい。

実際は、「3日に1回、弾け」である。


⓵「楽しく弾く」について

毎日、マシンのように同じフレーズを何度も弾くことは、ツマラナイ。結局つまらないテクニカルな練習は身につきにくい、のだ!。それが、この練習方法のロジック。コピーしたいぐらい好きなそのフレーズを弾くことは、本来、楽しいんです。ムキになって筋トレみたいに練習するから、ツマランのだ。したがって、飽きてきたら、その日のそのフレーズの練習はおしまい。他の練習に移る。肝は、中(ナカ)2日おいて、3日後、また新鮮な気持ちで、そのフレーズを練習してみる。後退していることもあるでしょう、前進を実感できる場合もあるでしょう。ソコソコ練習したら、また、終わり。 さらに3日後、また練習してみます。ちょっとモノになってきたかぁと思えたら、もう、モノになるのは時間の問題です。ちなみに、最初の3日後、そのフレーズの練習を忘れていた場合は、「王道の堂々巡り」を繰り返す可能性が出てきます。モチベーションが低いかもしれません。 それを防ぐためが、「3日に1回」なんだからさ。お願いしますよ。さて、ちょっとモノになってきたかぁと感じる基準は、そのフレーズのピッキング回しを把握できた、どこでハンマリング、プリングするかタイミングを決めた、複数のアクセントを検討し、アクセントの場所を決めた、こんなレベル。

1つのフレーズにちょっと自分なりの趣向を凝らすことができたら、ゴールは近い。(かもね。)

<このネタは、ギター講師、八幡謙介さんの発想を少々お借りして、私の経験をブレンドしたものであります。>

きっちり自分のフレーズにするために


これは、上記⓵の練習で「モノになりそう」になった状態で、始めます。そのフレーズをまったく同じ音程で、別のポジションで弾いてみます。で、2つ考えてみます。⓵本当に正しいのどのポジション?そのフレーズの主(=プロミュージシャン)は、本当はどうやって弾いているか?です。答えは出ないかもしれません。フレーズによっては、絶対にこの1か所で正解!と絞り込めるかもしれない。さらに、そのプロの弾き方には関係なく、②自分にとって、気持ちいいポジションはそれか?それも考えま弾きましょう。2つの以上のポジションで練習するのは、ちょっと面倒だけど、動かしてみたら、そっちが弾きやすい!なんて事も、けっこうあります。
さらに、ついでに、そのフレーズを他のKEYを想定して、いろんなポジションで弾いてみます。低フレット、中間、ハイフレット、さらに開放弦がらみ、それぞれのニュアンスを楽しみ、どれが自分にとって好みか?考えてみます。これで終了です。

これを繰り返すと、耳コピーの精度が段々と上がってきます。
そりゃ、完全な音感があるに越したことはない、そんなの10人に1人いないんだから。
ポジションごとのフレーズのニュアンスを把握することが、大切。
単音の聴き取りとポジション把握ができれば、コピーは格段にはやくなります。

凡人用「遠回りでらくちん練習方法」おすすめです。
02ECD7C1-F90A-418E-AFC7-2883F3CC0EF1