トランぺッター、ブルー・ミッチェルの代表作。
 
Blue's Moods
Blue Mitchell



ウィントン・ケリーのCDを物色していたら、アマゾンのAIがおすすめしてきた。
ジャケットもカッコいいので、ユーザー評にあった「ウィントン・ケリーの好サポート」に期待して購入。
パッケージ帯(国内版)には、「いぶし銀のトランぺッターがワンホーンで録音した代表作。しなやかに歌い上げる1曲目「I 'll Close My Eyes」はさわやかな余韻を残す。」と。

最初は、ちょっとスムーズ・ジャズっぽい印象で、もうちょっとフックが欲しい気もしたが、なるほど帯のコマーシャル文句に偽りなし。ミッチェルのトランペットもいい感じだが、「I 'll Close My Eyes」におけるケリーのオブリガートは、流石のプレーだ。さわやかな印象は、ケリーのフレーズによるところが大きいのではないか。
晴れ渡る高原で、トランペットがびのびと奏でられ、高音のピアノが「こりす」のようにすばしっこく駆け回り、トランペットに絡む。そんな曲。




MitchellBlue

マイルスデイヴィス以外のトランペット奏者はあんまり聴いていないが、
聴いてみると、やっぱり、マイルスとクリフォードブラウンの2人は凄い。
テクニカルなことはあまりよくわからんが、この2人はフレーズが饒舌。
「饒舌」さだけで言えば、クリフォードブラウンこそNo1かも。

ブルーミッチェルさんは、帯コマーシャルのとおり、いぶし銀。
オープンのストレートなラッパ音が、素朴で心地いい。
マイルス以外のジャズCDで久しぶりに満足した。