ロベンフォードの最新作、ジャズメンとの共演

遅ればせながら、聴きました。
サックス奏者ビル・エヴァンスとの共演盤。ロベン、ビルともに、マイルスデイヴィスバンドの経験者。2人は何度も一緒にライブではプレーしていたようですが、この度、はじめてCDを発表。
このCDのメンバーで今年(2020年)3月に来日していました。

Sun Room
Robben Ford & Bill Evans
Ear Music
2019-07-26







ビル・エヴァンス?

ビルはサックス奏者としてすでに有名で、超有名なピアノの同名(故人)と別人なれど、この人もマイルス・デイヴィスバンドの出身者で、マイルスバンドで来日したこともある。(マイルスバンドには、ビル・エヴァンスという人物が時を異にして、2人在籍していた。)
その時(来日公演も含む)のライブがこれ。

We Want Miles by Miles Davis (2014-03-18)
Miles Davis

弾きまくるマイクスターンのロック風のギターフレーズが印象に残る。
このライブ盤の出来に、マイク・スターンとビル・エヴァアンスは自分たちのソロの収録が少なくてぼやいたらしい。スターンについては十分収録されていると思いますが。このライブCDでは、ビルには耳がいかない。(私見です)



「Sun Room」の内容


Sun Room
Robben Ford & Bill Evans
で、こちらの内容ですが、スタジオライブ風の演奏。
2人の経歴から期待するのは、ジャズらしいジャズなんだが、そーでもない。
曲は、ビルが5曲、ロベンが4曲書いている。
渡辺貞夫みたいなスムーズジャズでもない。フュージョンっぽくもない。
あまりスィング感はない。R&B色のあるジャズで、ブルース色はない。・・・・うまく形容できない。各曲のテーマメロディーはそれほどハッキリしていないので、拙者は楽曲の魅力は感じない。それでも、アマゾンにおけるユーザー評価が高いのは、メンバーそれぞれの演奏力の高さが評価されているのではないか。

ロベンフォードは久しぶりにJAZZYに弾いている。ギターの音も、ロベンらしい音で。やっぱりロベンのギターは、片足ジャズ畑に入った状態のプレーがいい。
全体的には、ビルの演奏の方が目立つ。サックスのことはよくわからないが、伸びやかに歌い上げるフレージングで、即興バリバリ感はない。ソプラノサックスも使い、その時は洒落てる感じ。

全体を通じると、ビルのアルバムをロベンフォードがプロデュースして、ギターもプレーしましたって感じのCD。ロベン好きには、おすすめできます。

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