50thアニヴァーサリー企画音源が多く発売される中、リマスター関連のCDは、極力買わない、我慢我慢の子であった。ジミヘンの50th「エレクトリックレディランド」は買ったが、コストに見合った興奮は無かった。コストに見合った興奮は、未知のものを聴くに限るのだ。
とは、いうものの、こればかりは、我慢できなかったのよ。
私が12歳のころ、購入した時、ジャケット帯はこれだった。
41周年記念に購入することにした。

アビーロードLP

ジャイルズ・マーティン、サム・オケルによってリミックスが話題になっている。
なんでも、サージェントPLCB、ホワイトアルバムもリミックスだったとか。
(知らなかったの。)
今回、聴くことにしたのは、単なるリマスターではなく、リミックスだから、である。
リミックスとは、・・・くわしく説明できないし、面倒でもあるだが、要はミックスダウンをやり直すと認識している。したがって、パートのバランス、エコーの効き具合などが変わるのだ。
リミックスで、これまで感動したのは、ジミヘン。スタジオ未発表曲、ライブもリミックスされているが、リミックス効果が一番発揮されたのは、これではないか?
Jimi Hendrix Concerts
Jimi Hendrix
時、場所の異なるライブの寄せ集めながら、ミックス時にエコーを微妙にかけて、いかにも同一ライブのような仕上がりになっているスグレもの。プレーも素晴らしいから、であはるが、良く出来た編集ライブなのだ。





さて、話はアビーロードのリミックス。
出来は、賛否両論。
怒っている人はかなりの怒りだ。
アマゾンユーザー評によれば

Aさん「ストリングスや効果音を抑制し、バンドとしての演奏をメインにした音作り。それにもかかわらず躍動感と曲の勢いを殺してしまった感が否めない。小さな音で聞けば、それがよく分かる。まず聞き終わった後の感動は皆無である。」小さい音で聴くとよくわかる?ちょっと私には不思議なコメント。

Bさん「もはやビートルズサウンドではないと感じました。音の厚みが増したのは良いのですが、ビートルズのサウンドってもっと中域に集めて、音圧を高めて、独特のサウンドを作っていたわけで、それは感じられませんでした。素晴らしいサウンドには変わり無いのだけど、アビイロードという完成品の醸し出す気品は、感じられませんでした。」

Cさん「オーケストラの音がクローズアップされているなぁ・・・お父さんのお仕事を聴かせたかったってぇのがあるのかな?。」とAさんとは真逆な反応。

いろんな感じ方があるもんですな。

私は、「おもしろい」と思った。「カムトゥゲザー」が始まった瞬間から惹き込まれた。コマーシャル文句にあった「ステレオフォニックな音の広がり」が要因か。

今までの「聴こえ方」と違うのだ。いろんなパートが。その結果、こんなフレーズ入っていたか?ってのもある。特にフェイドアウトする曲では、パートのバランスが異なるため、聞こえにくかったパートが聞こえるようになったりする。私の耳が向かいやすい、ギターやヴォーカルにその傾向が多い。ギターは長年コピーしたフレーズのニュアンスが「あれ?違う?」と思うこともあり、当然に惹きこまれる。ヴォーカルに関して言えば、リミックスではこれまでよりも「マイクの近づいた」感があって、息遣いを感じる。再度ギターで言えば、すべてのフレーズにナチュラルブースターを踏んだように前に出て来る感じ。そんな違いが、時に違和感になるときもあり、それが余計に耳を集中させる効果が生み、集中して聴いた・・・と、こうなる。

賛否両論の人の構図は、たとえば、
慣れ親しんだ女房との「夜の時間」に、長年見慣れたスッピン女房がバッチリメイクしていたら、「引く」旦那もいれば、「惹かれる」旦那もいるってことと同じだと思う。

私の場合、久しぶりに見たバッチリメイクには惹かれたが、今後もそのメイクに興奮する体力はなく、今後は平常運転に戻りますぅ・・・・って感じ。

って、どんな感じ?
一度は、聴いて楽しめば、いいじゃん、って感じ。

おしまい!