日本人屈指のドラマー、村上秀一さんが、亡くなった。
お悔み申し上げます。

日本のミュージシャンはほとんど聴かないの、屈指なのか?はよく知らない。
ただ、RCサクセションとその関連は、聴いていて。

村上PONTAさんは、チャボのサードソロアルバム「DADA」に全面参加していて、その時のプレーが素晴らしかった。

「DADA」仲井戸麗市


DA DA
仲井戸麗市

このアルバムのリズム隊は
村上"PONTA"秀一Drums、早川岳晴、Bass。
2人ともジャズの素養があって、洒落ていて、かつ激しい。
これに、仲井戸節の個性がぶつかる、
チャボコレクションでは際立つ1枚。


特に、村上PONTAにスポットが当たるのは、5曲目「さまざまな自由」。
チャボのギブソンJ-50(アコギ)のストロークに、PONTAのスネアの音が突き抜ける。
このコントラストが見事。
曲全体のアレンジは、おそらくディランの「ハリケーン」(「欲望」のオープニングナンバー)をイメージしたと思われる。(わかる人には十分、わかること、チャボさん計算済みと思われる。)

チャボは、このアルバムで、あこがれのミュージシャンをあけっぴろに、意識的に模している。
特に作詞面ではわかりやすく、1曲目、2曲目はピンクフロイド、7曲目はジミヘンを意識した言葉遊びが笑えるほどだ。
サウンド面では、3曲目ディレク&ドミノス、5曲目で「欲望」時のボブディラン、チャボのヴォーカルは、ローリングサンダーレヴュー時のディラン。6曲目はジョージハリソン風のメジャー7コードとスライド、7曲目は後期ビートルズ(ドントレットミーダウン)って具合だ。

チャボは、同時代(または若干後輩の)のニューミュージック連中のように、「シレっと」パクる、または面白おかしくパロディにはせず、大真面目に「憧れ」を表明すかのようで、好感できる。

一方で、8曲目「新宿を語る冬」は、チャボが影響を受けたであろう昭和歌謡と60年代~70年代の洋楽ロック(特にギターリフとシャッフルビート)、この2つが詩的にもサウンド的にも融合した名演と思う。派手さはないけど、これがチャボの作詞、作曲、ギタリスト、サウンドプロデュースの実力、日本のロックの名演、と思う。

このメンバーで、このアルバムのプロモーションツアー「ハートオブソウルツアー」のビデオも当時、発売されていて、そこでも、村上PONTAさんの素晴らしいドラミングが視聴できた。

が、現在は流通していないようなので、Amazonのリンク画像は利用できませんでした。

チャボの公式WEBサイトのリンクと私の所有物の写真を貼っておきます。
ファンにはおすすめできる逸品です。なかなか売ってないと思うけど。
 ☟
リンク チャボバンドの「DADA」ライブツアーのビデオソフトの内容

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このライブ、選曲がセカンド「絵」と本作(DADA)を中心としていて、個人的にはチャボのソロ活動の絶頂期と思う。
チャボは、このライブビデオのライナーノーツで、下記のように、村上・早川のリズム隊を評している。
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ほんと、いいです、このライブ。
DVDではなくて、ビデオなので、なかなか見ないけど。


ついでに、ご参考リンク☞仲井戸麗市さんの公式WEBSITE


おわります。